フォニックスとは何?

フォニックスとは、英語の音とその音に対応する文字の結びつきについて学ぶ学習法です。例えば [b]ブッ の音は b という文字(アルファベット)と結びつき、また [e]エ の音は e という文字と結びつき、[d]ドゥ の音は d という文字と結びつくということを学習することです。すると、英単語のbedという文字が読め、書けるようになります。

英語を国語として学習するイギリスの小学校では、フォニックス学習法 * を英語の授業に取り入れたところ、児童の英語の読み書き能力(literacy)が上がりました。特に、英語が自分の第一言語ではない児童(イギリスへの移民の子どもたちなど)が、フォニックス学習によって英語の読み書きの力を伸ばしました。

* フォニックス(phonics)のうちシンセティックフォニックス(Synthetic Phonics)が児童の読み書き能力(literacy)を伸ばしました。シンセティックフォニックス(Synthetic Phonics)とは、1つ1つの音と文字を結びつけていく学習法です。
参考:English Pronunciation Features and the Difficulties of Japanese Elementary School Students(日本人小学生の英語の発音の特徴と困難点の一考察)

英語は、日本語と違って、1文字が1音と全て結びつくのではありません。例えば、a ア b ブ c ク d ドゥ のように1文字と1音が結びつくものもあれば、th, sh, ch, ck のように2文字で1音と結びつくもの(1)があります。また ai[ei](rain, train, nail), ay [ei](say, may, today)のように2文字で1音を表し、その1音が[e]エ から[i]イ へ流れるように移動する音(これを二重母音 (2)といいます。二重母音は1つの音です。二重母音は日本語にはありません)もあります。

(1)2文字で1音と結びつくもの

(2)二重母音

「子どもとはじめる英語発音とフォニックス」に付いている遊んで学べるカードを使って、①a~zのアルファベットを並べる ②フォニックス(英語の音を聞いてその音を表す文字のカードを取って、3文字単語をつくる)を行うことができます。

フォニックス指導のための動画はこちら

1.アルファベット26文字の主な音(a~zの主な音)
「子どもとはじめる英語発音とフォニックス」P93対応

2.2文字1音、あいまい母音の組み合わせ、長母音、二重母音
「子どもとはじめる英語発音とフォニックス」P94対応

3.英語の母音の発音の仕方(英語は日本語より母音が多いです)
「子どもとはじめる英語発音とフォニックス」P34~P39対応